2014年12月30日火曜日

チリでの住居

チリ人に送った年賀状が届くか心配しています。マヨネーズです。
年賀状、海外に+18円で送れることをみなさんご存知でしょうか?しかも18円切手は正月・海外仕様になっていて、ことしは寿司・天ぷら柄という、すてきなデザインです。
さて、今日はチリでの住居について話をしようと思います。

サンティアゴ


チリのサンティアゴ、実はこういった感じ↓


Santiago de Chile

(モネダ宮殿下のcentro cultural で買ったポストカード、大のお気に入りです)

このなかのLas Condes地区に私たちは住んでいました。
CLC= Clinica Las Condesも同じ地区にあり、大学は中心街Santiagoの方にあります。
私たちの行動範囲はこのカードを4分割した右上ほどが主でした。
私は友達の家があったSan miguel、conchaliやCatolica大のあるSan Joaquin、そしてSantiagoのあたりによく出かけていました。
ひとくちにSantiagoといえど雰囲気はまちまちで、Las CondesやVitacuraは東京といわれてもうなずけるほど、逆にConchaliなどは一人で歩くことは避けていました。
これは「チリ・Santiagoが危険」というよりも、言葉も拙く、顏も目立ち、なにより服装や行為がどうしても違ってしまいがちな私たちが、それとは知らずに現地の方々から浮くことをして問題・標的となることを避けるため、という気持ちでした。
東洋人であることで目立ってしまうリスクをきちんとわきまえる必要はあると思います。
しかし、Santiagoでは軽犯罪(スリ)は多いですが、身に迫る危険は、現地の常識に従っていればまずないというのが私個人の感覚でした。


中心街 Santiago

Conchali


Las Condes


さて、Las Condes地域について。
友達とよく言っていたのは、「チリに来たのにチリに住んでいないみたい」笑
雰囲気はこんな感じ↓

Las Condesには高いビルも

私たちはEscuela militar駅とManquehue駅の真ん中、大通り沿い(バス停の真ん前)に暮らしていました。近隣にはコンビニ(big john)、薬局(cruz verde)、そして15分ほどでスーパー(Escuela militar方面にUnimarc、Manquehue方面にLider)につきます。


近隣の地図

住居


わたしはonちゃんと2人暮らしをしていました。
じゃんけんにかったことで半年ずっと、広くてテレビとバスタブ(どちらもほぼ使わず)のある部屋をとらせてもらいました(感謝)
リビングとキッチンは共用、家具付き(洗濯機はランドリーで)、光熱費別で月350000CLPの部屋でした。日本円でいえば7万円ほど。
私たちの家の写真を以下に並べていきます。

外観


片方の浴室にはちゃんとタブがありました。

大きなベッド


部屋にはテレビ


キッチンは少し狭い


リビングのソファ

玄関では日本らしく靴を脱ぐルール

家具付きだったので、ほとんどの家具は買わずにいられました。冷蔵庫、レンジ、ちゃんとありました。購入したのは多少の食器類くらいでしょうか。
マイナスの感想としては、勉強机が基本的にないこと、築年数が他の二軒より古めでだいぶ寒かったことと、大通り沿いは週末になるとすこしうるさかったことがあります。
しかし基本的に不便はなく過ごせました。
チリの基準からすれば破格な物件だったと思うので、当然ともいえるかもしれません。

さて、準備編とタグを付けたものの、私たちの場合、先生が安全性や位置を基準に、物件を絞って候補を出してくださったので、割と簡単に選ぶことができました。
用いたのはContactchileというサイトです。このサイトは基本的に英語で表示がなされていて、やりとりも英語で可能でした。担当者の方が入居、退去手続きに遅れてきたりという難点もありましたが笑、安心して物件を探すことができるサイトだと思います。

さて、年内の投稿は(他の人が書かない限り)最後になるかと思います。
2014年、私たちは半年をチリで過ごし、様々な衝撃と出会いと学びを得る、素晴らしい機会に恵まれました。支えてくださった方々に感謝の念が尽きません。
2015年が皆様にとって素敵な一年となりますように。

Nos vemos!

2014年12月27日土曜日

アルゼンチン旅行 イグアス編

日本の大みそかの過ごし方は独特だなあと思います、マヨネーズです。
チリでは花火などで派手に祝うそう。静かに年の瀬を迎える国、少数派な印象ですがどうなのでしょうか。
さて、アルゼンチン旅行の2都市目、イグアスについて書きます!

メンドーサからブエノスアイレスからイグアスへ


メンドーサからブエノスアイレスへ夜行で行き、ブエノスアイレスではバスターミナルからホルヘ・ニューベリー空港までArBusを使用しました。
バスターミナル付近は治安が悪いそうで、徒歩は厳禁。
ブエノスは道路がすごい混んでいて、タクシーの値段がどんどん上がってしまう(上がるだけではなく、やはりアジア人はぼったくられる)反面、レミース(事前に値段を決めるタクシー)はやはり割高・・・
そんな中、ArBusは新しく、Wi-fiも飛んでいる非常に快適なバスでした!
ただ、市バスに使う交通カードを購入しないと使えないので注意です。

あと、行き先を言うときにホルヘ・ニューベリー(国内線の就航する空港)はAeropuerto(空港)とは呼ばずAeroparqueと国際線の空港と呼び分けているようです。
全く逆方向に連れて行かれてしまうと困るので、ヒヤッとしました。

さて、使った航空会社はAerolineaですが…
行きは1時間ほどの遅延。帰りは5時間の遅延(しかも20分前まで「予定通り運航」との表示!)
気を長くして待つ必要のある航空会社のようです。笑

アルゼンチン航空は遅延、欠航が多い

5時間の遅延の際は昼食を提供していただいたので良しとしましたが、、、、
続く日程に余裕があったことに心から安堵しました。

機内食

機内食がすごく素敵でした!5種類ほどの箱で、それぞれがアルゼンチンの有名な観光地のデザインになっていました。

プエルトイグアス


そうして到着した、イグアスの観光のアルゼンチン側の拠点となる街、プエルトイグアス。
完全に観光地化されており、夜で歩いても安全(といわれました)、自然に囲まれてものすっごくあつい町でした。
道路の赤土も印象深いです。

プエルトイグアス

ご飯に関しては観光客用の値段ですが、おいしいものが食べられます。スーパーも一応ありました。
あと宅配ピザもありました。大きくて楽で良かったです。
イグアスの滝の中ではすべてがものすごい値段なので、是が非とも昼食を町で仕入れてから滝に繰り出すことをすすめます。

名物のさかな


メインのイグアスの滝までは、町からバスで30分ほど。バスは朝から混んでいます。

イグアスの滝

2015年6月の大雨のため桟橋等が壊れてしまったため私たちはイグアスの滝の一部しか見ることができませんでした。例えば、悪魔の喉笛への桟橋・サンマルティン島に入ることができませんでした。なお、12月末に修理の工事が終わったそうで今は問題なくみられるようです!
しかも天候に恵まれず大雨にふられびっしょびしょになりつつの観光でしたがそれでも!イグアスの滝は本当にいってよかったと思っています。

閉鎖中


滝自体は、ナイアガラの滝などとは異なり、まわりはジャングル。その中に、大小さまざまな滝が連なっています。
ジャングルの中とだけあって、色とりどりの蝶やアナグマ(!)などの生き物が見られます。
アナグマは引っかいたりするので餌を絶対にやらないでね、とのこと。

ジャングルの中へ

アナグマ

観光は主に3コース。Upper Trailから滝の上からの眺め、Lower Trailから滝を見上げます。そして圧巻なのは滝に突っ込むボートツアー!これは国立公園内で予約可能です。
そしてさらに通常時はサンマルティン島と、悪魔の喉笛への桟橋が加わります。
私たちはこのふたつができなくても半日以上国立公園にいたので、トータルでアルゼンチン側は一日あっても見切れるか怪しいくらいの広さだと思われます。

upper trailからの絶景

まずたどり着くのはupper trail。流れ落ちる滝を前に、その迫力にため息。
ジャングルの中を進んでいくのも雰囲気があり楽しいです。

lower trailではしぶきを浴びる

lower trailは高低差があり歩くのにある程度時間と体力が必要なコース。その分、下から見上げた滝はまた違った迫力があります。
ボートツアーの終着点がlower trailの途中、迫力のあっていい部分なので私たちは(雨に打たれて体力を奪われていたこともあって)そこから半分だけを歩きました。

そして大目玉はやはりボートツアー。
これは本当にエキサイティングで唯一無二の体験でした。

ボートからの眺め

これは晴れていたら虹もかかってさぞかしきれいな光景になったんだろうと思います。
あと雨の後のせいか、水がだいぶ茶色かったのも印象的です。イグアスでは水が茶色いのが問題になって上流で対策が打たれたとも聞いたので、普通の色だったのかもしれないですが…
とにかく、曇っていても十二分に楽しみましたが、イグアスは天気がかなり風景を変える重要な要素だと痛感しました。それを踏まえれば数日あってもいいのかな…?


さて、このツアーはイグアスの滝を間近で下から見る…だけではなくて
滝に突っ込むツアー。
川を登って行って目の前に↑の絶景が広がり・・・
2度ほど滝に突っ込みました。

びしょ濡れです。救命胴着をつけ、下に雨合羽を付けていても、すべてびしょ濡れです。
なお、カメラなどを守る袋はかしていただけます。
突っ込むぞ!という合図なく突っ込むのでカメラを隠すタイミングが謎でした。幸い壊れませんでしたが、良いカメラをお使いの方はご注意ください。
この水しぶきに打たれ大自然を痛感する経験は本当にラテンアメリカの記憶の中でもひときわ異彩を放つ、素敵な思い出になりました。

長くなりましたが、イグアスの滝は本当に素敵な場所でした!!!
それでは、Nos vemos!

2014年12月25日木曜日

はじめてのスペイン語

メリークリスマス!チリでは夏なのにクリスマスの装飾で雪が飾り付けられていたのを思い出します。マヨネーズです。
今日は(いまさらながら)スペイン語について紹介します。

チリを含め、中南米ではスペイン語が公用語です。(ただしブラジルはポルトガル語です。)

スペイン語は英語圏の方にとっては第一外国語です。
確かに似ている言葉はたくさんあります。とりあえず英語の言葉をローマ字よみしてみたら通じたことも。
でもこの「ローマ字読み」、実は英語圏の人には難しいようです↓

日本人はローマ字に慣れている分、発音に関してはとっつきやすいです。
文字も基本的にアルファベットですし、タイや韓国勢に比べたらとりくみやすかったと思います。

私たちは留学においてスペイン語の知識がほぼない状態でチリに行きました。
1年の選択でスペイン語を取っていたのは1人だけ(ほか2人ドイツ語、2人フランス語、1人中国語)。
派遣前に5回の基本講座を受けさせていただき、非常に勉強になったものの、もちろんあまりにも始めてからの時間が短く、実践できるには程遠いレベルでした。

そんな私たちも現地ではたくさんスペイン語に触れてきました。
流暢とはとてもいえないですが、少しのフレーズは身につけて帰ってきました。
そんな中でも特に必要だった言葉を少し(本当にほんのすこし)紹介します。

******************

・Hola
おら。凄んでいるように聞こえますがHiと同じ挨拶です。
必須のことばで、顔見知りにはとりあえず笑顔でおラと言うことが大切だということがチリで最初に学んだことでした。

・Chao
ちゃお。bye.
Adiosよりも簡単で、頻繁に使っていました。オラとチャオ。簡単に使える挨拶でした。

・Gracias
ぐらしあす。Thank you.
何事もお礼が大事。

・Permiso
ぺるみそ。Excuse me.
人ごみを通るときに使います。電車やバスを降りる時に混んでいて降りれないことが多いので、この言葉は(意外なことに)すぐ必要になりました。

・Donde esta el baño?
どんでえすたえるばーにょ。Where is the toilet.
どんでえすたがどこですか。です。

・No entiendo
のーえんてぃえんど。I don't understand.
チリの入国・税関の時に意外と英語が使えない人が多いので、とりあえずまくしたてられてしまった時に必要でした。

・La cuenta por favor
らくえんたぽるふぁヴぉーる。Check, please.
会計を頼むときの言葉です。ペンを動かすようなしぐさだけでもOK.

*************

最初に覚えたのはこれくらいでしょうか。笑

一から言語を学ぶことは大変で、労力もさかれました。
それでも、国を知るのは言葉から。少し言葉が増えるだけで、研究室の先生や友達が喜んでくれ、親しさも増しました。そしてチリにも一段と愛着がわきました。
私にとって結果的に、現地の人と話しながら学ぶ言語は、使えた喜びが大きく、楽しく幸せなものでした。



ついでにいくつかご紹介。

友達に教えてもらったスペイン語の自学サイト↓
http://www.studyspanish.com/lessons/
滞在初期にお世話になりました。わかりやすいと思います。

いま、日本でお邪魔しているスペイン語/日本語の交流会↓
https://www.facebook.com/espanol.japones
新宿で木曜に行われている、参加費500円でスペイン語が練習できる会です。帰ってきてせっかくなので時々参加していこうかなと思っています。




さて、ひとくちにスペイン語とは言っても、各国さまざまなクセがあります。
チリのスペイン語は、はやくて手始めにはちょっと難易度の高いスペイン語でした。
そんな"チリ語"を今度は紹介したいなと思っています。

それでは、Nos vemos!

2014年12月5日金曜日

アルゼンチン旅行 メンドーサ編

12月という言葉にさみしさを覚えます。マヨネーズです。

チリから帰ってきて早くも一ヶ月が経とうとしています。
発表会・レポート提出を終え、授業も始まり、日常生活に戻ってきたような気分です。
チリにいる間のゴールが「11月」だったため、いま自分が12月にいると思うと不思議なような、さみしいような、そんな気持ちです。

さて、研究後の休暇を用いてアルゼンチン・パタゴニア旅行にいきました。まだ残り沢山あるチリについての小話を書きつつ、この旅行についても書こうかなと思います。まずは最初の都市、メンドーサについて書きます。

メンドーサ


メンドーサはサンティアゴから7時間ほどでつけるアルゼンチンのまち。有名なのはワイナリーと、アンデス最高峰アコンカグアです。

私たちはEstacion CentralであらかじめCata社の切符を買い、夜行バスで向かいました。
10時発のバスでしたが、国境越えが1時ごろとなりあまり寝れないので、しかも着は5時ごろ。一日メンドーサのアクティビティが増えたというものの、朝のバスでもよかったかなと思いました。

メンドーサに入ってまず緑の多い道が綺麗でハッピーになりました。
治安はあまりよくないとのうわさを聞いていましたが私たちは特に問題なく過ごせました。


メンドーサの町は、緑豊かなきれいな街


ボデカめぐり

朝5時にメンドーサについて、私たちは自分でMaipuという地方までバスで行き、そこでワイナリー巡りをしました。バスの乗り場は相当わかりづらかったので注意かと思われます。交通カードも必要です。

メンドーサではアルゼンチンワインの7割が作られるとだけあって、方々にワイナリーがありました。といっても、回るには遠いのでツアーにのるか、自分でいって自転車でめぐるかになるようです。
ワイナリーツアーは半日のツアーもありました。
各ボデガのツアーの様子も違っており、わたし達は半日をかけて3か所回りましたがどこでも楽しめました。
アルパカがいたり、昔の製法を紹介してくれたり。いくつか見てみるのも楽しそうです。
オリーブオイル製造工場などもありました。


昼ごはんももちろんワインと

アコンカグアツアー


二日目は、アコンカグアを臨むツアーに。バスにのっている時間の多いツアーですが、なかなか見事な景色に巡り合えました。チリからたどった道を再び行く、といった様相でした。

山々に囲まれた道を行く

みどころは、インカの橋、とダムで作られた湖でした。アコンカグアは展望スポットからもあたまくらいしか見えませんでしたが・・・。
一日ツアーとしての満足度はそれなりに高かったです。季節によってはもっと充実していものもありあそう。

このあと、イグアス→ブエノスアイレス→エルカラファテ→プエルトナタレス→プンタアレナスというめぐり方で旅行をしました。ゆっくりそれぞれについて書いていきます。

チリの留学は私にとって本当に素敵な経験となりました。もっと伝えたいことがたまっているので、いつか後輩の役に立てばいいなと思いながら、これからも地道にブログを更新するつもりです。笑
どうぞお付き合いください。

それでは、Nos Vemos!