友達に頼んで連れて行ってもらった公立病院について記事を書きます。
私たちが研究をおこなっているCLCは、トップクラスの私立病院で、公立病院とは雰囲気が全く異なります。
そのため、他の病院も見たい!と思い、友人に相談したところ、「親の勤めている病院を見せてあげる。」と快く紹介してもらい、病院見学・授業の見学をしてきました。
お邪魔したのは、Hospital Barros Luco, Hospital san Juan de Diosです。
Hospital Barros Luco
まず、病院の敷地内を少し見学した後、Universidad de Santiago de Chile (USACH)の学生の授業に参加させていただきました。ベッドサイドで、その人の疾患について担当の学生が説明した後、先生が他の学生に関連した事柄を質問する形式でした。
患者さんの前でそんなに話をするのか、という驚きがありました。しかも、チリの病室では患者さんの間に仕切りがありません。しかし症状等について実際に患者さんの口から説明があり、たとえば移植を希望しない理由などを直接きけていて、興味深いなと思いました。
病院の設備としては、仕切りがなく部屋が広めであることが特に目につきました。
授業の見学
参加させていただいた糖尿病の授業
実習の授業のあとは、教室棟のようなところでの授業に参加しました。
まずは学生による、糖尿病分類に関するプレゼンがあり、その後で関連事項について先生が学生に質問。
さらに部屋を変えて、関連事項に関して板書をしながら質問を振っていました。
かなり参加型の授業で、日本との違いが大きいと感じました。
Hospital san Juan de Dios
次に、糖尿病専門の病院へ。
インスリン製剤などについて英語で説明を受けた後、5人ほどの患者さんに対する診察を見学しました。
紹介制予約制というシステムで、1型糖尿病の人が多かったです。妊婦さんの割合も多いとのことでした。
血糖測定の結果を記したノートなど、実際の生活の様子も垣間見ることができました。
病院自体はまるで書斎のようなきれいな空間で、チリにはこういった形の病院もあるのかと驚きました。
Hospital san Juan de Diosにて
Consultorio de lucas sierra
また、別の日には「貧困層」にある病院にお邪魔(患者さんと一緒の入り口から入って少し見るだけ)しました。
「貧困層」といえど病院はそれなりに大きく整っていました。CLCと異なったのは、人がたくさん待っていること。CLCではすごい行列というものをあまり見ないと感じていますが、この病院では2・3時間待ちが当たり前とのこと。やはり病院のレベルによって待ち時間も異なるのでしょう。
チリの病院はカラフルです。
心臓発作への注意書き
心臓発作を病院で起こす人が多いのか、このポスターがいたるところに張ってあったのも新鮮でした。
チリの病院を見ることは、私の留学で絶対成し遂げたいことだったので、とても満足したのと同時に、チリ人の友人に本当に感謝しています。ただ、まだこの国の医療についてよく知らないと思うので、今度チリ大の医学部生と話をするときに、詳しく教えてもらおうと思っています。
それでは、Nos vemos!
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